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歯並び後戻り、ほうれい線… 失敗談から学ぶ歯列矯正で後悔しないポイント

歯列矯正で後悔しないためにはどうすべき?(イメージ)

歯列矯正で後悔しないためにはどうすべき?(イメージ)

 コロナ禍のマスク着用で口元が目立たない今だからこそ、歯並びの矯正に興味を持つ人も多いかもしれない。ただ、保険が効かない自由診療のため、数十万円から100万円近くの高額費用を払うことになり、治療期間も大人の場合、1~3年程度は覚悟しておかなければならない。受診する側にも相応の覚悟と忍耐力が必要だ。

 アトラスタワーデンタルクリニックが10月に公表した「矯正治療と歯科選び」の調査結果(20~30代の歯列矯正経験者が対象)によると、「歯列矯正終了後の満足度」は「大満足」と「満足」合わせて約8割だった一方、2割は不満を感じているという。満足している人からは、「かみ合わせがよくなった」「思いっきり笑えるようになった」という声が、不満を感じている人からは「歯列矯正を完了したが後戻りした」「理想の歯並びにならなかった」などの声が出ているようだ。

 せっかく挑戦したのだから、理想の歯並びを実現したいものだが、不満を感じないためにはどういった点に気をつければいいのか。実際に「歯列矯正をやって後悔している」という経験者たちの声から探ってみよう。

 30代の男性会社員・Aさんは、上の前歯の出っ歯と下のガチャガチャとした歯並びが気になっていたため、大学時代に矯正に踏み切った。

「見た目の問題はもちろんありましたが、噛み合わせの問題もあったため学生のうちにやってしまおうと決断。ローンを組んで月々返済していました。バイトしながら返済して総額で70万円くらいしたと思います」

 それから10年あまり経ち、上の前歯は戻っていないが、下の歯が以前のようにガチャガチャになってしまい、噛み合わせも変わったという。

「もともと顎が小さいので、健康な歯を2本抜歯したのに、下の歯は以前とほぼ同じ状態に戻ってしまいました。矯正後のリテーナー(保定装置)の装着も時々サボっていたので、自分の責任もあるとは思っています。リテーナーじゃなくて、矯正装置を長くつけていれば良かったのかなあ……。さらに噛み合わせも変わってしまい、モノが食べにくくなりました」(Aさん)

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