2回負けてもトントンの損切りルール
損切りは、自分が思ったのとは違うように株価が動いてしまうので“失敗”ではあります。ただし、「損と縁を切る」と考えれば、非常に清々しい行為とも捉えられます。ぜひ前向きに損切りしてください。
どれくらい下がれば損切りするかは、それぞれの投資スタイルやリスク許容度によって違います。ただし、損切り2回、利確(※利益確定)1回でもトントンにできるルールがあります。それは、損切りする金額と、利確する金額を1:2の比率にすることです。
たとえば株価1000円で買うとします。その際に、損切りは100円下がった900円、利確は200円上がった1200円と設定するのです。損切りしたときは100円の損失、利確した場合は200円の利益。つまり1:2です。この勝負は、2回負けても1回勝てばトントンになります。投資においては、損失をなるべく小さく、利益はなるべく伸ばす“損小利大”が重要ですが、それを実行するための基本のルールです。もちろん、損失と利益の比率を1:3、1:4と利益側の比率を高めるのはオッケーです。このルールを徹底すれば、トータルでは負けない投資ができるようになり、損切り自体も怖くなくなります。
《本日のまとめ》
・損切りは“損と縁を切る”前向きな行為
・損切りと利確は1:2の比率
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。