新NISAから別の証券会社に“引っ越し”する場合
新NISA口座を、旧NISA口座とは別の金融機関で開設したい場合、現在利用している金融機関で変更手続きを行う必要があります。2024年1月から新しい金融機関で新NISAをスタートしたい場合は、2023年中に今のNISA口座がある金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」を提出すると「勘定廃止通知書」が送られてきます。新NISA口座を開く金融機関に「非課税口座開設届出書」と「勘定廃止通知書」を年内に送れば手続き完了です。
旧NISAで保有している商品は、つみたてNISAなら20年間、一般NISAなら5年間、変更する前の金融機関のNISA口座で運用を継続できます。新NISAとは非課税投資枠が別枠になります。つみたてNISAは運用期間が長いので、できるだけ期間めいっぱい保有し続けて、複利効果で資産を増やすのがベストです。一方、一般NISAは5年しかないので、目標金額に達したら売却して、新NISAでその資金を消化するというのも一案です。
《今回のまとめ》
・新NISA口座は自分にとっていちばん有利な金融機関を選択しよう。
・旧NISAの金融機関から、新NISA口座を変更する場合は早めの手続きを。
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。