「もっと原価率が高そうなものを食べなよ」に辟易
PR会社勤務の30代女性・Cさんは、サーモンだけでなく安価なネタが好きな人に言えることだと前置きしつつ、「コスパにうるさい人」たちがいると指摘する。
「回転寿司でサーモンを食べていると、『こっちのほうがコスパいいよ』『もっと原価率が高そうなもの食べなよ』『せっかくならウニ、いくら、カニとか、普段なかなか食べられない高級食材を食べた方がいい』などと言われたことがあります。
すべて個人的には余計なお世話ではというのが本音です。回転寿司では、好きなネタを好きなだけ食べられることが大事じゃないですか」
寿司の食べ方にこだわりがある人と回転寿司に行った際は、食べる順番について指導を受けたこともあった。
「寿司は味の淡白なものから食べた方がおいしいし“通”なんだという男性がいて、私がサーモンから食べていたら、さっぱりしたネタから味が濃いネタ、脂があるネタへと移行した方が、より寿司を味わえるみたいなことをレクチャーされました。
“いきなりサーモン”でいいじゃないですかと返したら、『まだまだお子様だな』と言われ、イラっとしたので受け流しました。食べられる量には限界があるし、自分のお腹を好きなもので満たしたいことに、いちゃもんをつけられたくないです」(Cさん)
かつては実現できなかった食材開発の努力もあって人気を獲得したサーモン。回転寿司の世界では、安価でおいしい寿司ネタとして確固たる地位を築いているが、まだまだそれを“王道”だと認めない人もいる様子。せっかく回転寿司に行くのなら、みんなで楽しんでほしいところだ。(了)