クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで広島を下し、日本シリーズ進出を決めた“阪神優勝”の経済効果の拡大が止まらない。関大大学大学院名誉教授の宮本勝浩氏は、日本シリーズで阪神対オリックスの「関西ダービー」が実現すれば、関西だけで1304億3790万円の経済効果になると試算している。
大阪と神戸で行なわれる阪神とオリックスの優勝記念パレードにあたっては、実行委員会が費用を賄うため目標額5億円のクラウドファンディングを始めるなど、関西挙げてのイベントになっている。宮本氏は「これが2025年の大阪・関西万博成功のきっかけになれば」と発言しているほどだ。
阪神の本拠地・甲子園球場前には「ALPS」と「DUGOUT」という公式ショップがある。数百点のタイガースグッズが並んでおり、リーグ優勝後は優勝グッズバージョンになっている。9月28日に優勝記念グッズが売り出された初日には開店30分前に300人が列を作るほどだった。
みんな手当たり次第にグッズを籠へ
その後も、試合がない日もショップ内は常に人、人、人だった。10月18日からCSが始まると、早い時間から入場のために行列ができた。
店内は優勝記念グッズが左右に置かれ、棚の間を一方通行で進みながら、欲しい商品を籠に入れるスタイルになっている。あまりに人が多いため、一度気になる商品の前を通り過ぎると戻れない。そうした状況のためか、多くの人が手あたり次第に籠に入れるような状況だった。
特に人気なのは定番の「優勝記念タオル」で、あとは「ビールかけTシャツ」「ビールかけキャップ」「ビールかけタオル」の3点セットが人気となっている。
「優勝記念タオル」にはいくつかの種類があり、1500円(税込み、以下同)の「優勝胴上げ似顔絵フェイスタオル」「寄せ書きサインフェイスタオル」などが売れているが、それよりも値段が500円高い「岡田監督フェイスタオル」はさらにバカ売れ。一時は品切れ状態になったほどだ。「そらそうよ優勝バージョン」は5色もあるが、いずれも大人気となっていた。