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【日本株週間見通し】日経平均はもみ合いか 日米の企業決算にも注目

 一方、国内では23日にニデック<6594>、26日にキヤノン<7751>、富士通<6702>、27日に信越化<4063>、コマツ<6301>、日立<6501>が決算発表を迎える。例年、決算発表本格化の先陣を切るニデック(旧・日本電産)へのマーケットの関心は高く、個別の決算発表にとどまらずEV(電気自動車)向け部品の動向などの手掛かりになりやすい。また、キヤノンの23年12月期第3四半期決算も注目が集まりそうだ。

 全般は引き続きFOMCを控えた米長期金利の動向や不透明な外部要因が上値の圧迫材料となろう、一方で企業業績期待が下値をささえる材料となって、日経平均はもみ合い展開となる可能性が大きいと考える。

 企業決算以外では今週はIPO(新規上場)ラッシュとなることも特徴だ、週を通じて6銘柄がIPOの予定にあるが、中でも25日に東証プライムに登場するKOKUSAI ELECTRIC<6525>は4月にIPOした楽天銀行<5838>に並ぶ今年最大規模のIPOだ。かつて上場していた旧・日立国際電気が前身の半導体製造装置メーカーでマーケットから注目されやすい。その初値とIPO以降の株価動向は半導体関連銘柄や投資家の物色意欲を左右することにもなろう。

 このほか、イベントとして東京モーターショーから衣替えしたジャパンモビリティショーが26日から開催されることも注目材料となる可能性がある。事前の企業リリースなどからは電気自動車技術の展示が多く見られ、全固体電池などの物色テーマにつながる期待もある。

 今週は国内では24日に9月全国百貨店売上高、26日にジャパンモビリティショー開幕(11月5日まで)、27日に10月東京都区部消費者物価、10月末権利付き最終売買日が予定されている。一方、海外では、25日に米9月新築住宅販売件数、26日にECB定例理事会、ラガルド総裁会見、米7-9月期GDP速報値、27日に米9月個人所得・個人支出がそれぞれ予定されている。

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