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北陽・虻川美穂子の「捨てられない葛藤」 人生最多の廃棄処分を断行しても残る“モノへの執着”と「きれい好き夫」との生活

片付けをテーマにした動画配信も(YouTube「北陽チャンネル」より)

片付けをテーマにした動画配信も(YouTube「北陽チャンネル」より)

先生の教えは「目標」を決めること

 視聴者からは虻川と桝谷さん両者への「気持ちがわかる」というコメントが殺到。さらに雑誌の企画で片づけアドバイザーの石阪京子さんと一緒に自宅の整理整頓を行い、雑多なモノがあふれる収納棚や、洋服や雑貨で足の踏み場もない衣装部屋をすっきりと片付けた。

「京子先生に教わったのは『目標』を決めること。実際、捨てられない罪悪感で見るのも嫌になっていた場所を、いずれ息子の部屋にして友達も呼べるようにしようと目標を立てると、モノの見方が変わりました。特に20年愛用するパーカを捨てることを決断するとスイッチが入りました」

 このとき虻川は人生最多の廃棄処分を断行した。だが、モノへの執着はいまも根深く残っていると話す。

「たとえ強い思い入れがないモノであっても手放すのはつらく、心身に風穴があいた気がしました。“もったいない”との気持ちが強いのでしょうね。紙袋も一時は7枚まで減りましたが、最近また“紙袋入り紙袋”が2袋になった。やっぱり捨てられないな……」

 そのため現在は、夫婦がいがみ合わない「快適なスペース」を保つことを心がけているという。

「ほかの人がどう言おうと自分にとって大切なモノは捨てなくていいと思うけれど、突き詰めて考えると実はそこまで大切なモノってかなり少ないと思う。だから、どこで『捨てる/捨てない』の線引きをするかがとても大事と学びました。それに部屋を片付けたとき、息子が『ホテルみたい!』とすごく喜んでくれたし、モノを減らしてすっきりすると気持ちがいいのも確か(苦笑)。私もまだ志半ばですが、これから“捨てたくないモノ”をもう少し突き詰めて考えていきたいと思っています」

【プロフィール】
虻川美穂子(あぶかわ・みほこ)/1974年埼玉県出身。お笑いコンビ・北陽のボケ担当。2010年に桝谷周一郎氏と結婚、2015年に長男を出産。テレビや雑誌に加え、主婦目線で発信するYouTube『北陽チャンネル』も人気。

※女性セブン2023年11月9日号

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