巨大ロボットの胸のハッチが開くと…
【手を使わない「車椅子」】
前進、バック、方向転換、回転など、あらゆる動きを体重移動だけで制御する車椅子「UNI-ONE」は「ホンダ」の自信作だ。
安全ベルトを装着し、システムを起動させると、底面にある2輪のタイヤが本体を持ち上げるように伸び、その場で静止したままバランスを取る。
搭乗者が体重を乗せた方向にスムーズに移動する。体を少し前に倒せば前に進み、その場での回転もできる。激しい動きなど、UNI-ONE本体が危険と判断すれば強制的に停止し、その場で地面に落ち着く。
慣れれば直感的に操縦できるようになる。一般的な車椅子より座面が高いので、立って歩く人と目線が合い、周囲とのコミュニケーションも取りやすい。大きな段差は苦手だが、体重移動だけで動きを制御できるので、移動しながら手を使うゲームなどでの使用も想定されているという。
【アニメの世界がそのまま出現】
「SF映画に出てくるようなロボット」を作りたいとの志を持って集まった専門家集団「ツバメインダストリ」が展示するのは、まさにSFの世界をそのまま形にした「THE ARCHAX(アーカックス)」だ。
最大全高4.5m、重量は3.5トンの巨大ロボット。胸のハッチが開くと、そこはコックピットだ。乗り込んだパイロットが操作し、巨大な腕を広げたり伸ばしたり、見学者とジャンケンもできる。「ロボティクス」「アニメーション」「ゲーム」など、日本が誇る技術が詰め込まれた夢のある姿だ。