東京・有明の東京ビッグサイトにて開催中の「ジャパンモビリティショー2023」(10月26日~11月5日)。2年ごとに開催されていた「東京モーターショー」を改称し、新たなスタートを切った。
今回は、コロナ禍を跨いで4年ぶりの開催となる。69年の歴史を持つ「東京モーターショー」のDNAを色濃く受け継ぎながらも、社会のモビリティ(様々な移動手段)を、広く紹介するショーとなっている。自動車(モーター)だけではない、多様性のあるモビリティの世界を覗いてみた。
【タイヤではなく「足」を動かして進む「SR-02」】
スターウォーズの世界に紛れ込んだような4足歩行型モビリティ「SR-02」(三精テクノロジーズ)の前には、試乗の順番を待つ長い行列ができていた。
4本の足を器用に動かし、ゆっくりと進む。方向転換もスムーズだ。足の動きをコントロールするシステムは、山下ふ頭(神奈川県横浜市)にある「動く実物大ガンダム」と同じ機能が採用されているという。
【スバルの「空飛ぶ車」】
“ぶつからない車”を目指し、衝突安全性能などで世界的に評価の高い「スバル」が展示するのは、UFOのような姿の空飛ぶ車だ。電動垂直離着陸機と呼ばれるが、自動車メーカーだけあって、全体のフォルムがプロトタイプレーシングカーを思わせる。
スバルはドライバーの安全をサポートする「アイサイト」の技術を応用した姿勢制御や飛行制御の研究を続けており、そうした技術の結晶がこの巨大ドローンのようなエアモビリティなのである。