資源セクターは業績以上にコモディティ価格に連動する場合が多い。大きな景気後退が訪れた場合には原油価格などが一気に急落することも考えられ、株価も下落していくだろう。一方で、OPECの追加減産やイスラエル情勢の泥沼化などで、急騰することも考えられる。いまは上下のボラティリティが大きい局面に立っており、短期売買で大きく下落した局面を拾うには面白い状況が来ているといえるだろう。
例えば、INPEX(1605)は、原油価格に連動しやすく、アメリカ景気の悪化ニュースが出れば大きく下げ、イスラエル情勢が混迷するニュースが出れば大きく上げるという値動きを続けてきている。この流れはしばらく継続することが考えられる。
【プロフィール】
古賀真人(こが・まさと)/個人投資家、経済アナリスト、会社経営者、投資系YouTuber。1978年、埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote「カブアカマガジン」(https://note.com/masatokoga)を日々更新中。