オンライン会議にもスポーツ観戦にも
IT企業勤務の30代男性・Bさんは、リモートワークが始まった時、初めてカラオケ店で「歌わない」利用をしたという。
「カフェなんかだとどうしても仕事の電話やオンライン会議はしにくい。その点、カラオケ店は1時間から個室を借りられるので重宝しました」
その後、友人とスポーツを観戦するためにカラオケ店を利用することもあるというBさん。
「今年はラグビー、バスケ、野球、サッカーなど日本代表が活躍する機会が多く、カラオケ店で『DAZN』(スポーツ専門の動画配信サービス)を視聴できるところがあるのを知って、友人を誘ってみたらハマりました。
防音なので声を気にする必要もないし、気の置けない仲間とくつろぎながら観戦できる。スポーツバーと自宅のいいとこどりでスポーツ観戦できます」(Bさん)
VRカラオケで「推し活」に浸る
飲食店勤務の20代女性・Bさんにとって、カラオケ店は「レンタルルーム」だという。
「アニメを見たり、アイドルメンバーのライブ映像を見たりしながら、ファン仲間と語り合うのが楽しいですね。
VRカラオケを導入する店舗では、アニメ作品と期間限定でコラボするところもあるんです。カラオケルームでVRゴーグルを付けると、キャラクターのアニメシーンやホログラムに囲まれて作中に入り込んだような体験ができるというもの。家ではできない推し活です」(Cさん)
カラオケ店に行く人がみな「歌」目的とは限らない。今や幅広いエンターメントを楽しむ設備や場所を提供してくれる存在としても重宝されつつあるようだ。(了)