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メガバンクは支店・ATM統廃合、手数料値上げの“利益・効率重視”で空前の好業績 「儲からない客」は切り捨てへ

 利用者が負担する「手数料」の値上げも相次ぐ。口座の新規開設では「紙通帳利用手数料」や「通帳発行手数料」が徴収されることもある。

 今年10月2日から三菱UFJが店頭窓口やATMからの他行宛振込手数料を最大990円に大幅値上げし話題となったが、すでに三井住友は最大770円、みずほは同880円と高い水準にあった。

 手数料値上げは窓口から客を遠ざけ、コスト削減を後押し。好業績の一因になっているとの見方もある。

「今後は国内でも金利上昇が見込まれることから、メガバンクの収益は急拡大する可能性が高い」(森岡氏)

 空前の好業績は利用者の不便のうえに成り立っているといえるのではないか。

店舗だけでなくATMも消える

 利用者にとって困るのは、店舗減少だけでなく、駅構内や病院などに設置された各行自前の「ATM」まで姿を消しつつあることだ。

 メガバンクに口座を持つ都内在住の60代男性が嘆息する。

「毎月通う総合病院にあったメインバンクのATMが、いつの間にかセブン銀行に置き換わり、少額を引き出すにも手数料がかかるようになってしまった」

 そのようなATMの置き換えは、各地で進んでいるという。

 森岡氏が語る。

「メガ3行とも自行のATM網をセブン銀行などのコンビニ系ATM網に代替させる戦略を推進しています。自前のATMを設置・運営するよりコストが割安だからです」

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