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メガバンクは支店・ATM統廃合、手数料値上げの“利益・効率重視”で空前の好業績 「儲からない客」は切り捨てへ

 日本国内で3大メガバンクが支店の縮小に舵を切るなか、米国の銀行最大手JPモルガン・チェースの支店網「再拡大」が話題を呼んでいる。2022年には全米で114店を新規出店し、今後も年間120~130店を出店する計画だという。

 同社の店舗拡大戦略責任者は、「デジタルよりコストはかかるが、顧客の利便性を第一に考えると支店は必要」としている。

 みずほ銀行OBで作家の江上剛氏はこう指摘する。

「JPモルガン・チェースは、過去の金融危機などから“顔の見える店舗”の重要性を学び、『顧客ファースト』に戦略をシフトしています。

 だが、そうした危機意識が希薄な日本のメガバンクはコストカットに躍起になり、ネットへの誘導やデジタルシフトを急進させている。利潤を求めるあまり、これまでメガバンクの経営に寄与してきたはずの個人客、中小零細企業を蔑ろにする経営姿勢には異を唱えざるを得ません」

 このまま、全国の街角からメガバンクの看板が消えていくのか。

※週刊ポスト2023年11月17・24日号

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