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“推し活”に立ちはだかる地域格差 「地元ライブでも当選できない」「遠征費用がかかる」「台風で遠征断念」

沖縄在住者の最大の弱点は天候

 観光業界で働く20代女性・Cさんは、沖縄県出身でいまも在住している。K-POPや女性アイドルグループが好きだが、「推し活をするにはハードな立地」と嘆く。

「沖縄や北海道は、基本的にネット通販の送料が高い。商品によっては送料の方が高くなってしまうことも多いし、発売日に届かないというのもよくある話です。いざ東京や大阪、福岡などで開かれるライブやイベントのために遠征しようと思っても、お金がかかるし、なんといっても最大の弱点は天候。台風が来たら飛行機が飛ばなくなるんです。航空券代は返してもらえても、遠征して行こうと思っていたライブは開催されているわけで、お金の問題だけでもないというか……。

 別に推し活に限らず、仕方ないことなので、東京や大阪の人はいいなあ、と思う程度です。むしろ諦めがつくこともあって、同じ沖縄の友人とは、『東京なんかに住んでたら、あっちもこっちも行きたくなって大変だよね』という話をして慰めあっています。でも推しがテレビやSNSなどで『沖縄いいところだよね』とか『沖縄大好き』だとか言ってくれているのを見ると溜飲が下がりますね(笑)」

 推し活ブームが盛り上がる中、リアルな社会での地域格差を嘆く人は少なくないようだ。(了)

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