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【SCREEN、JT、カンロ】急反発を見せる日本市場 決算発表から株価を大きく上昇させた3銘柄の注目ポイント

 特に目を引いた点は、企業の売上高に対して、どれくらいの現金収支があったかを示す営業キャッシュフローマージンの上昇である。一般的に15%以上が良好な数字だと言われる中で、同社の営業キャッシュフローマージンは20%弱を安定的に出してきていた。それが今期に入ると、30%を超えるような勢いで成長している。フリーキャッシュフローもそれに伴い非常に良好な状態であり、今後の業績成長は株価の上昇だけでなく、配当の増額修正にも期待が寄せられるだろう。

 決算翌日の11月1日には株価は前日比+7.3%上昇、さらに2日には前日比+7.7%の上昇を見せた。

【2】JT(2914)

JT2023年12月期第3四半期決算短信より

JT2023年12月期第3四半期決算短信より

 たばこ事業が中核の同社は、2023年12月期の第3四半期決算を10月31日に発表した。

 2016年から2021年までの長い期間、株価は右肩下がりを続け、かつて4850円をつけた株価も、2020年7月には1796.5円と半分以下にまでなってしまった。その後、海外での展開や新商品のシェア拡大により、業績、需要ともに勢いを戻してきている。

 今回の決算においても、前回の第2四半期決算に続く連続の上方修正の発表となっており、株価も力強い上昇トレンドが戻ってきた。また、5%を超える配当利回りも大きな魅力だろう。

 株価は決算翌日に前日比+4%の上昇を記録した。業績好調、高配当が揃った状態でどこまで株価を伸ばせるか注目したい。

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