ペットシッター
動物好きのAさん(60才)は犬の散歩仲間が相次いでけがをしたことから、その人たちのペットの散歩を代行することに。それが思わぬ収入につながった。
「お金を払ってでも犬を散歩させたい人がたくさんいることを知ったことで、ペットの体調管理や世話に関する知識全般を学ぼうと民間のペットシッター士の資格を取得し、第一種動物取扱業の登録をしました」(Aさん・以下同)
その折、ペットシッターの会社を経営する散歩仲間の体調が悪化して会社が廃業。行き場を失った多くの依頼主を相手に、Aさんは知人と2人でペットシッターを始めた。
「子供が独立して主人とペットがいるだけなので、犬の散歩で困っている人の役に立てばと気軽に始めました。コロナ禍は依頼が激減しましたが、今年の夏は回復して月15万円ほどの売り上げに。ただし仕事というよりも犬好きの趣味の延長でやっています」
同じくペットシッターを行うBさん(46才)は、保護犬ボランティアがきっかけだった。「ペットシッターには大きな伸びしろがあります」と話す。
「3~4年前からひとり暮らしのかたや高齢者世帯からの依頼が増えており、“ペットの託児所”としてのシッターが注目されています。さらにお金持ちはペットには金に系目をつけないので、顧客になれば一気に儲かる。私もセレブなお客様がついてから月収が20万円ほどになりました」
タロット占い
運送事務のパートをしながら不定期でタロット占いを行うCさん(58才)も「副業は太客が重要」と、その極意を口にする。
「学生時代の趣味が高じてタロット占いを始め、最初は友人や知人相手でしたが、この世界は“アイツの占いは当たる”との噂が口コミで広がります。私も幸いなことに地元を代表する経営者やライオンズクラブ、ロータリークラブの人脈が顧客になりました。地位のある人の口コミは何より信頼感が違う。
一般人は占い1回1000円ですが、ハイソな人は1回数万円になることもあり、おかげさまで、副業だけで年150万円ほどの稼ぎです」(Cさん)