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【有意義な老後資金の使い道】シニアの旅行は値段だけで判断すると損をする、健康のための投資もほどほどに

シニアの旅行で重視すべきは値段だけではない(写真:イメージマート)

シニアの旅行で重視すべきは値段だけではない(写真:イメージマート)

 老後のために確保している「老後資金」。無理に増やそうとしても、使わずに取っておいても、焦って贈与しても、いい結果にはつながるわけではない。結局のところ、自分のために使う以外に、正しい老後資金の使い道はないのだ。

 ただし、「趣味のための出費でローンを組んではいけない」と、相続・終活コンサルタントで行政書士の明石久美さんは警鐘を鳴らす。

「退職後に一念発起してそば屋を始めたものの、経営に失敗して大赤字、夢だった田舎暮らしのために古民家を買って引っ越したはいいが、通院や買い物が不便で後悔しているといった話は、枚挙に暇がありません」(明石さん)

 残された時間を有意義に過ごすためには、金額以上の価値が感じられるものにお金を使うべきだ。例えば、元気なうちに夫や友人と旅行に行くのは、有意義な老後資金の使い道の代表格。

 シニアの旅行は、グリーン車やビジネスクラスで「快適さ」にお金をかけよう。プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんが解説する。

「老後資金で旅行に行くなら、値段だけで判断しては損になります。お得だからといって安いパックやツアーに飛びつくと、リクライニングのない座席での長時間移動や質の悪い客室に当たることもある。せっかくの旅行を楽しめないばかりか、体調を崩して医療費がかかっては元も子もありません。

 シニアの旅行は、シニアのためのサービスを上手に活用すべき。JRのジパング倶楽部やANAのスマートシニア空割などシニア割を活用すれば、費用も抑えられます」(三原さん・以下同)

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