ChatGPTをはじめとする生成AIの登場により、仕事や生活は大きく変わるだろう。多くの仕事がAIに代替されるといわれるいま、ホワイトカラーやエンジニアなどは何を目指していけばよいのか。新刊『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』が話題の実業家・堀江貴文氏と、Voicy代表・緒方憲太郎氏との対談から一部抜粋して紹介する。
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緒方憲太郎:生きていくための最低限の収入は必要です。衣食住は安くなったとはいえ、無料ではありません。
生成AIの進化はホワイトカラーにも大きな影響を与えようとしています。「将来、自分の仕事はどうなりますか?」という問いに対しては、残酷ではありますが、「多くの人が食いっぱぐれます」ということになるのではないかと危惧しています。
人が行なわなければいけない仕事というのは明確に減ってしまう。しかも、「今まで『食いっぱぐれない』と思っていた仕事ほどなくなる」と思っておくといいのではないかと思います。
新人エンジニアの育つ環境が危ぶまれる
堀江さんが「ChatGPTができて、久々にプログラミングをしたくなった」と言っていましたが、エンジニア業界にとっても大きな影響をもたらすと考えています。
これまでは、エンジニアが書いたコードをそのマネージャーがレビュー(*)する作業がありました。(*そのプログラムにバグなどがないか、プログラムを組んだ人以外がそのコードを検査すること)
ところが、ChatGPTに「こういうプログラムを、この言語で書いてください」と指示すれば、そのコードを返してくれるようになった。