強者揃いの代理人の世界でも凄腕と称されるのがバレロ氏だ。マイナーリーガーとしての経験も持ち、2006年に代理人事務所「CAA Sports」を共同創設した。母体の「CAA」はブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオなどのハリウッドスターを担当する名門事務所である。日本人メジャーリーガーでは青木宣親や田沢純一を担当したバレロ氏は、大谷移籍でも手腕を発揮するものとみられている。スポーツジャーナリストの広尾晃氏はこう話す。
「自身の報酬を上げるためにとにかく高額の契約を目指して吹っかける代理人が少なくないなか、バレロ氏は選手の希望に沿った落としどころを見つけるタイプ。大谷選手がやりやすい環境を求めて、各球団と交渉していきます。
同氏には上限の手数料5%が支払われるはずで、10年900億円の契約なら45億円もの手数料が手に入る。球団との交渉に加えてマネジメント業も請け負っており、そちらの報酬も最高ランクのものとなるはずです」
最強の交渉人の助けを借りて、大谷翔平が超大型契約を手にするのは必至の情勢か。
※週刊ポスト2023年12月8日号
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