実利を求めて「食品」を狙う
オンラインクレーンゲームでは、他のユーザーがプレイしている様子を見ることもできる。そのユーザーの後にプレイしたいと思った場合は、予約をすることも可能だ。
また、“もうすぐ取れそう”という状況で前のユーザーがプレイを終了し、その状況のまま別のユーザーがプレイするのを「ハイエナ」と呼ぶ。一部のオンラインクレーンゲームサービスではハイエナができないようなルールを設けているケースもあるが、基本的には問題ない行為となっている。
「ゲームセンターでもクレーンゲームの“ハイエナ”行為はありますが、別の人がプレイしているのを後ろからべったり見学するのは、マナー的にもあまり良くないし、難しい。でも、オンラインクレーンゲームであれば問題なくできるし、正当な戦略のひとつにもなっている。『どこか取れそうな景品はないかな』と他のユーザーのプレイをのぞいている時間も、オンラインクレーンゲームの一部です」
クレーンゲームというと、アニメなどのキャラクターグッズなどが景品となっているイメージも強いが、Aさんは主に食品を狙っているという。
「キャラクターグッズ系には興味がないし、クレーンゲームでは“実利”もほしい。そうなるとやっぱり食品を狙うのがいちばんです。定番はレトルト食品ですが、なかには高級な牛肉が景品になっていることもあるんです。景品となっている商品の価格相場を通販サイトなどで調べて、『何円以内で取れれば損にならないか』を考えながらプレイしています」