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最初は楽しいと思ったけど…“キャンプ離れ”した人たちの実感 「心配で安眠できない」「なぜ遠くに行ってカップラーメンを食べるのか」「腰が痛い」

家のなかでキャンプグッズ

 商社勤務の40代男性・Cさんは、息子と楽しむためにキャンプ道具をそろえたが、最近はキャンプにほとんど行かなくなった。

「息子が小さい頃は、妻と家族3人でよく出かけていました。でも息子は大きくなってからは、誘っても『友達とゲームするから家にいたい』と言うんです。妻も子供を自然に触れさせるために付き合っていた程度だった様子。まあ正直、快適な場所で寝泊まりしたいですよね」

 キャンプをしていたのは、「子供の体験のため」という目的が大きかったCさん。子供の成長とともにキャンプへの情熱は薄れたが、キャンプグッズは好きだという。

「キャンプグッズはかっこいいものが多くて、欲しいと思わせられるんですよね。でもキャンプには行かないので、家のなかで日常的に使っています。朝から手動のコーヒーミールでコーヒー豆を挽いたり、コンロで肉を焼いてつまみを作ったり、LEDランタンをつけて雰囲気を出したりしています」(Cさん)

 冒頭の「オートキャンプ白書2023」によると、キャンプ人口は減少したものの、1年間の平均キャンプ泊数は7.2泊、回数は5.4回と、ともに過去最高の数字だったという。キャンプが好きな人と苦手な人で、はっきりと行動に差が表れているようだ。(了)

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