数字を3度見する。頬をつねる。あれ、これ現実だ……。日本全国で億万長者が誕生する年末ジャンボ宝くじ。今年は1等7億円が23本、1等前後賞の1億5000万円が46本、2等1000万円が184本。当せん発表は12月31日で支払いは2024年1月9日に始まる。1等+前後賞の10億円を手にする超幸運が己に舞い込んだら、どんな景色が広がり、どんな落とし穴が待っているのか。
宝くじの当せん金は、10万円以下なら宝くじ売り場で受け取れる。だが、それ以上の高額当せんとなると、みずほ銀行の本店か支店に出向いて受け取り手続きをしなければならない。これは宝くじを発行する各地方自治体が販売、抽選、当せん金の支払い業務をみずほ銀行に委託しているからだ。2019年1月に初夢宝くじで1等1億5000万円を当てた京都・蓮久寺の住職、三木大雲氏が語る。
「みずほの京都支店に行くと、窓口の人に“店前の宝くじ販売所でもう一回確認してください“と言われ、確かに当たっているということで、支店の奥の部屋に通されました」
ゆったりとしたソファのある広い個室で、担当者から振り込み口座を確認された。年末ジャンボを含め、宝くじの当せん金は現金受け取りも可能だが、持ち運びは当せん者自身が行なうため、紛失や盗難防止の観点から口座への入金を強く薦められる。
みずほに口座を持っていればそこに振り込まれ、なければみずほに当せん金受け取り用の口座を作るか、自身のメインバンクに振り込み手続きを取るのが通例だ。三木氏はその場でみずほ銀行に口座を開いた。だが、その場で入金されるわけではない。