安定して長く運用するなら債券を組み合わせた投信も
一方、2つ目の戦略である「リスクが少なく安定した商品を長く運用する」も、人によっては有効になる。
年3%の運用でも、月10万円を15年間積み立てれば、運用益は469万7269円。新NISAで約94万円の節税になる計算だ。
「ただし、シニア世代ではどうしても運用期間が限られ、長期で増やした後では年齢的にお金の使い途が限られるケースもあります。ご自身のライフプランに合わせて考えてほしい」
安定して長く運用するなら、国内外の債券などを多めに組み合わせた投信にも目を向けたい。
「リスクを抑えて運用するなら、債券を50~70%組み入れた『バランス型(債券重視)』がいい。インフレリスクをカバーできる3~4%の期待リターン値が目安です」
債券70%で安定的な運用を目指す「DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)」は過去5年のリターンが3.67%となっている。国内外の株式や債券、不動産など8資産に投資する「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は5年で6.80%という実績を残す。
一気に大きく節税するか、長い期間でしっかり節税するか、自分のライフプランに合った投資方法を選ぶことが大切だ。
※週刊ポスト2023年12月15日号