旅先での食事は大きな楽しみのひとつ。ご当地グルメを堪能するために、新幹線や飛行機を使って遠出する人もいるだろう。しかし不慣れな旅先での外食となると、想定外の展開に巻き込まれることもある。
国内の主要な観光地では、観光客が増えすぎる“オーバーツーリズム”が問題となっている。コロナ禍が明けたこと、そして円安の影響もあり、日本に旅行する外国人が激増しているなかで、観光地の飲食店が過剰に混雑することも珍しくないのだ。特にガイドブックに掲載されている飲食店がそうした状況になりやすい。
そもそもその店が目的で行くなら良いが、旅行に行っているのに、観光そっちのけで飲食店の行列に1時間も2時間も並ぶのはあまり上手な時間の使い方とは言い難い。旅慣れた人々は、どのようにして観光地での外食を効率的に楽しんでいるのだろうか。
待ち時間を少なくするためのローカルチェーンという選択
とあるアイドルグループの“推し活”で、全国のコンサート会場に行くことが多い自営業・Aさん(30代男性/都内在住)。旅先では毎回ご当地グルメを楽しんでいるというが、飲食店選びにはこんなマイルールがあるという。
「初めて行った土地では、とりあえず地元の名店へ。ただ人気の観光地だと混んでいることが多く、1時間くらい待つこともしばしば。といっても、基本的に旅先ではライブがメインで、そこまで時間に余裕があるわけではないので、待ち時間は極力避けたい。
だから、有名店には1回行ったら満足。その土地に2回目以降に行くときは、その地域だけで展開されているローカルチェーンに行くことが多いです。チェーン店であれば、そんなに混んでいませんから」(Aさん)