おみやげになるグッズも魅力
国内でのひとり旅が趣味だという会社員・Bさん(40代女性/都内在住)にとって、ローカルチェーンは欠かせないものだという。
「観光地で1人で食事をするとなると、お店も限られる。そのうえ、値段が高いお店には入りにくいし、あまり好みじゃないお店に入ってしまったらがっかり感を共有する人もいないので、ただただ後悔するばかりになってしまう。そういうときに“安牌”なのはローカルチェーンです」
そんなBさんが、お気に入りのローカルチェーンを教えてくれた。
「函館に行ったときはハンバーガーチェーンの『ラッキーピエロ』。定番のチャイニーズチキンバーガーはもちろんですが、カレーライスやオムライスも結構好きです。沖縄ならハンバーガーの『A&W』。東京ではファストフードはあまり食べないんですが、なぜか沖縄では食べたくなってしまいます。あと、沖縄の『ステーキハウス88Jr.』もよく行きます。とにかく安いのが最高です。
最近は岐阜を旅行したんですが、大垣などにある『中華料理サンコック』というローカルチェーンがとてもよかったです。ご当地の名物という感じではないんですが、“汁なし担々”が人気で、サンコックのトラのキャラクターもかわいいんです」
ローカルチェーンはグッズもまた、その魅力のひとつだという。
「店舗でグッズを販売しているローカルチェーンも結構あるんです。全国チェーンにはあまりない、味わい深いキャラクターも多いし、おみやげにもなる。むしろ最近は、グッズありきでローカルチェーンを探しているくらいです」(Bさん)
気軽にその土地の食を楽しめるのがローカルチェーン。オーバーツーリズム問題がある今だからこそ、その魅力や需要も高まっていくかもしれない。(了)