来年1月から始まる新NISA(少額投資非課税制度)。配当金や分配金などインカムゲインを目的に投資する人もいるだろう。それでは、高い利回りを得ながら、さらに値上がりも狙うにはどのような株やETF(上場投資信託)に投資するのがよいか。新刊『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』が話題のマネースクール代表・山口貴大氏が解説する。
日本の高配当株に投資するなら
高配当株からのインカムゲインを日本円で受け取りたいという人は、日本の高配当株に投資するのもいいでしょう。
たとえば、時価総額1兆円以上の大企業の中から配当利回り4%以上という条件でスクリーニングすると、次の図のような銘柄がピックアップされました。
業績や財務が安定した大企業の高配当株なら、業績悪化による減配(配当金が減ること)リスクを避けられる可能性も高いでしょう。
2023年3月末には、日本株市場を運営する東京証券取引所(東証)が、株価が低迷して会社の解散価値を下回っている企業に対して、株価を上げるための努力をするよう、異例の要請を行いました。これを受けて、PBR(株価純資産倍率)が1倍を割り込んでいるような割安な高財務企業は、相次いで増配や自社株買いの方針を打ち出し、株価を引き上げるような努力を始めています。そうした割安高配当株を狙うのもいいでしょう。