来年から始まる新NISA(少額投資非課税制度)。すでに1月からの積立投資の予約も始まっているが、証券会社によっては、さまざまな決済手段を選ぶことができる。では、どのような決済手段を選ぶのがよいか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第72回は、「新NISAの積立投資での決済手段」について。
新NISA、積立投資の決済手段は何がいい?
新NISAでは、まずつみたて投資枠から埋めていくのが王道です。おそらく多くの人が、毎月いくら、何を積み立てようかと画策中でしょう。もちろんそれも重要ですが、積立投資でもっとも重要なのは、毎月欠かさず買い付けるということです。そのためには“積立漏れ”をしない決済方法をチョイスするのも大事です。
積立投資の3つの決済方法
積立投資をするための決済方法は3つあります。
【1】自動積立
証券口座にあらかじめ入金しておいて、そこから自動的に設定した日に投資信託を買い付けていく方法。いちばんシンプルで手間がかかりません。
ただし、証券会社の口座につみたて投資分のお金が入っていないと、買い付けできないので、つみたて漏れになります。可能であれば、1年分の積立代金をまとめて一括入金しておくとよいでしょう。
【2】銀行から自動で振替
銀行口座から自動的に証券口座に振替し、そこから投資信託を買い付ける方法。証券会社によって、銀行からの引き落とし日が違います。ここでは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社の銀行振替の扱いを表にまとめてみました。
ほとんどの金融機関から振替ができますが、SBI証券は、楽天銀行やPayPay銀行からの振替はできません。振替手数料は3社とも無料。お給料が振り込まれる銀行を指定すれば、口座にお金がなくて振替ができないといったミスを避けられます。