“遺品の99%は処分する”という考え方が大切で、仮に仮に洋服が100着あるならその中から1着だけを残す。ただし、どうしても捨てるか迷うモノは“とりあえず残しておく”という選択肢もあるという。
「段ボールを『捨てる』『取っておく』『迷っている』の3つに分けて入れていくやり方もある。一通り分け終わった後に改めて必要なのか考えると、気持ちに整理がついて捨てる判断がしやすくなるものです」(上田氏)
迷いを断ち切るためにも、遺品整理は日にちを決めて短期間で行なうことが重要だという。
前出の二見氏は「“片付ける方向”を決めると効率が上がります」とアドバイスする。
「玄関から始めて、ひと部屋ずつ進んでいき、室内は右回りに片付ける、などルールを決める。そうすればどこまで片付けたかわからなくなることもないし、効率の悪い行ったり来たりがなくなります」
遺品整理が苦痛な人もいる。プロに依頼することも念頭に置き、無理なく進めるのが望ましい。
※週刊ポスト2023年12月22日号