若年層がケアグッズを使うのに抵抗がない理由
なぜ、男性は年齢を重ねると頑固になるのか。「男性学」の第一人者である、大妻女子大学の田中俊之准教授に話を聞いた。
まず田中氏は、50代、60代以上が尿もれケアグッズをなかなか購入しない・使わない理由として「尿もれケアは女性がするものという認識が強いからだと考えられます」と話す。
「一般的に、人は20代ぐらいまでに形成された価値観をその後も引きずると考えられています。そのため、20代ぐらいまでに身についたものを“常識”としてしまいがち。年を取ればとるほどそれが通用しなくなるのに、昔の価値観に固執してしまうと、周囲からは“頑固”と評価されてしまうケースも出てきます。
そしてジェンダーに関わる問題は、時代の変化が近年とても早い。そうしたなかで、とりわけ古い世代の男性が“頑固”に見えてしまうのではないでしょうか」(田中氏、以下「」内同)
同様に、若年層がケアグッズを使うのに抵抗がない理由について、田中氏は「ジェンダーレスがかつてより『普通』の世代」だからだと見る。
「メイクをする男性が増えているのと同じように、尿もれケアを若い世代は女性向けと思わずに利用できるのだと思います」
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