「スマスロ」と異なり「スマパチ」が苦戦している意味
さらに“パチンコの複雑化”という問題も考えられるという。
「かつてのパチンコと言えば『数字が揃えば玉が出る』『確変に入ったら大当たりが連続する』というシンプルなものが多かったわけですが、その“確変”にもいろいろなタイプが出てきて、今では“RUSH”と呼ばれるようになっています。
そのうえに“ラッキートリガー”が加わると、かなり複雑になってきて、ユーザーが機種のスペックを理解するのも大変になってくる。そう意味では、新規ユーザーに対するハードルが高くなってしまう。ラッキートリガー搭載機のような複雑な機種が増えるのもいいですが、業界全体のことを考えるなら、ライトユーザー向けのシンプルな機種も必要だと思います」
パチンコ業界では、新しいものが登場したからと言って、すぐに受け入れられるわけではないようだ。今年4月には、パチンコ玉を使わない「スマートパチンコ」(通称スマパチ)が導入されたが、支持率は期待されていたほど高くないという。
「メダルを使わない“スマートパチスロ(スマスロ)”が支持されている一方、スマパチは苦戦しています。スマスロもスマパチも従来機より出玉性能は高くなっていますが、大きく出玉性能が変わったスマスロに比べると、スマパチの方はそこまで変化したわけではないんです。
だから結局『これまでのままがいい』と判断するパチンコユーザーも多かったのでしょう。少々保守的な傾向があるパチンコユーザーなので、ラッキートリガーに関してもどうなるかわからない。実際にラッキートリガー搭載機がホールに登場してみないと何とも言えないですね」
果たしてラッキートリガーは、パチンコ業界の救世主となるのか。(了)