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【ドル円週間見通し】注目は火曜日の日銀政策決定会合 緩和維持なら円売り持続の可能性

今週のドル円注目ポイントは?

今週のドル円注目ポイントは?

 投資情報会社・フィスコが12月18日~12月22日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は下げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ休止を受け、2024年における利下げを見込んだドル売りが観測された。ただ、日本銀行は現行の緩和政策を維持する公算で、円売りがドルを支える。FRBは12月12-13日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、想定通り3会合連続で政策金利の据え置きを決定。同時に公表した当局者による金利見通しは9月時点よりも低下し、今後の利下げに現実味が増している。パウエルFRB議長はこれまでの利上げ効果によりインフレは鎮静化に向かっていると認め、政策金利はピークとの認識を示した。想定よりもハト派寄りのスタンスで、目先はドル売り圧力が強まるだろう。

 一方、植田日銀総裁は先の国会質疑で「年末から来年にかけてチャレンジング」と答弁し、18-19日開催の日銀金融政策決定会合で緩和政策の修正に向けた地ならしが市場の一部で期待されている。ただ、植田氏を筆頭に日銀当局者は従来から、賃金上昇を伴う形で物価目標の2%を達成するまで緩和政策を維持すると述べてきた。マイナス金利は今後解除される可能性があるものの、早くても来年春先以降とみられる。世界の主要中銀が引き締めから緩和にシフトしつつあるなか、植田氏は記者会見で慎重姿勢を堅持すると予想され、円売り材料になりやすい。また、長期金利の低下傾向で世界的な株高が見込まれ、リスクオンのドル売り・円売りの地合いとなりそうだ。ドル円は下押し圧力が強いものの、円安がドルをサポートする展開とみる。

【日銀金融政策決定会合】(18-19日開催予定)
 日銀は12月18-19日に金融政策会合を開催し、現行の金融政策の維持を決定する見通し。植田総裁は記者会見で、来年に向け緩和政策修正には慎重とみられ、円売り材料になる可能性があろう。

【米・11月コアPCE価格指数】(22日発表予定)
 12月22日発表の米11月コアPCE価格指数は前年比+3.4%と、前回の+3.5%から小幅低下が予想されている。鈍化傾向が維持されればドル売りに振れやすい。

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