小学生の恒例行事である遠足は、当日携帯するおやつ選びも楽しみの一つだった。限られた予算内で自分の好きな菓子を選ぶことに心を躍らせた人も少なくないだろう。だが、物価高の今、菓子選びをめぐる環境は一段と厳しさを増す。「遠足のおやつの予算は300円までだった」というマネーポストWEBの30代記者が、子供時代の感覚でお菓子選びに挑戦してみた。
記憶の中ではどれも100円ぐらいだったのに…
世代や学校によって遠足のおやつ代金は異なるだろうが、1990年代に小学生だった記者(30代)の小学生の頃は「300円まで」だった。しかし物価高で値上げラッシュの今、300円という予算はかなり厳しい。
そこで小学生当時の記憶を頼りに、当時好きだった菓子を買ってみようと思い立った。 少なくとも3品は買っていたことを思い出し、好きだった「チップスターS コンソメ味」「マーブルチョコレート」「かっぱえびせん レギュラーサイズ」を手に取った。記憶の中では、どれも100円ほどだ。
さて、現在──。記者の向かったローソンで、チップスターは144円、マーブルチョコレートは144円、かっぱえびせんは146円。価格はすべて税抜きで合計434円、消費税8%を加えると470円だ。体感値として、「1.5倍ぐらいになったな」と思った。購入した3品のメーカー、ヤマザキビスケット、明治、カルビーは、原材料価格の高騰などを理由に価格を改定しているのだから「高くなった」と思うのも当然ではある。
駄菓子も昔より高くなっている。記者が好きだった「うまい棒」は10円から12円、「ビックカツ」は30円から40円、「カットよっちゃん」は30円から50円に値上がりしている。
また、薄々知ってはいたものの、改めて驚かされたのは内容量の変化だ。中でも、チップスターはかつて内容量55gの時代もあったが現在は45g、かっぱえびせんは1990年代当時は100gだったが、現在は77gと随分少なくなった。