「価格は上がってるけど給料は上がってない(苦笑)」
メーカー勤務の40代男性・Bさんは、自身の小学生時代、遠足のおやつの定番は「プロ野球チップス」。当時の“コスパ”と、時代の変化を振り返る。
「プロ野球選手のカードが1枚入って30円だったので、マストで買っていました。安いのに満足度も高く、子供ながらにお得度を実感していたんでしょうね。でもそれが気がついたら、カードが2枚で100円。カードが増えたとはいえ、価格は3倍以上になっているんですよね」
小学5年生の娘が通う学校では「上限はない」というが、Bさんが娘と一緒に遠足のおやつを買いに行き、自由に選ばせてみたところ、合計700円ほどになったという。
「食べたいものを厳選しても、そのぐらいの金額までいくということですよね。自分の頃の倍近い感覚ですが、私の給料は父が40代の頃よりも低い。収入は低いのに物価が上がっていて、大変な時代になってきたことをしみじみ感じました」(Bさん)
遠足のおやつ300円時代は、遠い昔の話なのか──。子供たちにとっては楽しみのひとつだろうが、大人たちにとってはなかなか渋い時代に突入しているようだ。(了)