同世代だと逆に対立しやすい
金融機関勤務の男性・Bさんは30代でいわゆる“ゆとり”世代。職場やプライベートで上や下の世代と交流するなか、しみじみと感じることがあるという。
「お互いの世代が違えば、前提として価値観や考え方も違うという認識があるんです。もしも意見が違っても、“どうせ世代が違うんだから”とストレスが少ない。“そういう考え方もあるな”と素直に受け取ることもできます。でも、同世代の場合、どうしても対立しやすい気がします」
Bさんが、同年代に苦手意識を感じてしまうのは、「家庭環境も大きい」という。
「父親が50代、母親が40代という高齢出産だったので、両親から影響を受けたものがちょっと大人びていたというか……。だから、年上の人たちからよくかわいがってもらえました。今では世代が上の人のほうが付き合いやすいです」(Bさん)
キャリアや境遇などを比較してしまう
IT企業勤務の20代女性・Cさんが、同年代との交流が苦手に感じるのは、自分のキャリアや境遇などを比較しやすいからだ。
「私は同年代が相手だと、自分と比べて勝手に落ち込むクセがあるので、どうも苦手です。年上には憧れ、年下には素直に人に賞賛できるのに、同年代だと嫉妬や劣等感を感じてしまいます。
例えば同じ年齢なのに、あの子とはキャリアとか年収とかで差がついちゃったなとか……。とにかく比較してしまうんですよね。逆にライバル視されることがあるのも面倒です。その点、世代が違うと比較もしないで済むというか」(Cさん)
同年代だと気楽に感じる人がいる一方で、世代が離れている人と接する方がラクだと感じる人も少なくないようだ。(了)