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吉田みく「誰にだって言い分があります」

【若者の恋愛離れ・家族の思い】20代の一人息子に「恋愛経験がないのでは」と不安な母、「おせっかいかもしれないけど婚活をサポートしたい」その胸中

「マッチングアプリを勧めたり、お嫁さんにしたほうがいい女性のタイプもアドバイスしたのですが」(イメージ)

「マッチングアプリを勧めたり、お嫁さんにしたほうがいい女性のタイプもアドバイスしたのですが」(イメージ)

最愛の息子が“売れ残ってしまう”

 息子は都内の有名私大を卒業後、大手企業に就職。同世代の平均以上の収入を得ている。唯一気になるのが、「物静かな性格であまり自分のことを話さないこと」だとヤヨイさんは言う。

「息子と相性がよさそうな彼女がいたらいいのですが、そのような気配はありません。親が口を出す問題ではないと分かっているのですが、今ならマッチングアプリを使えばすぐに彼女くらいできると思うんです。

 とはいえ、親としてはどんな女性でもいいわけではないのが本心でもあり……。夫に相談しても『本人のことだから干渉するな』と言うんですが、ほかの同世代の人はどうなのかが気になり、ご近所さんに相談してみました」

 自宅を購入してから20年以上交流のある同年代の息子を持つご近所さんに相談したヤヨイさん。同じような悩みを抱えているかと思いきや、想定外の返答で驚いたという。

「『うちの息子は大学進学を機に一人暮らしを始めて、昨年結婚してマイホーム建てたよ』と聞いたときは衝撃でした。たしかに当時、『自宅から通える距離の大学なのに一人暮らしなんてもったいない』と思ったんですよね。息子とは2歳しか違わないのに、この差はなに? 学歴も勤務先も息子のほうがランクが上なのに、どこで差がついたのか……」

 このままでは最愛の息子が“売れ残ってしまう”と心配になったヤヨイさん。仕事から帰宅した息子に恋愛事情を聞いたそうだ。

「『今は仕事が忙しい』『女性とお付き合いするとお金もかかるしね』『まだ結婚は焦ってないかな』と話してくれました。息子なりに考えているんだと思ったらホッとしたんですが、数日後、息子の部屋に洗濯物を届けた時、スマホを見ながらニヤニヤしている姿を見てしまったんです。あれはきっとアニメかアイドルの応援でもしているんでしょう。そこから色々な不安が頭をよぎりました」

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