スペックを実感する前に出戻りを決意
商社勤務の20代女性・Bさんは約3年iPhone 12 miniを使ってきたが、乗り換え先に困っていた。そこで、学生時代の友人や職場に同僚に意見を求めた。
「みんな当たり前のようにレンズが3つついているProモデルを使っていたり、画面が大きいMaxモデルを使っているんです。どれも重たいし横幅が大きいのによく使いこなせていたるなと、手が小さい私には不思議でした。
そうした最新モデルを使っている人たちは、一様に操作時は両手で持てばいいだけだし、慣れるというんです。大きい画面のほうがSNSも見やすいし、何よりカメラ性能が断然違うと強調されました」
あまりにも“画質もよく、世界が変わる”ことを力説されたBさん。iPhone 12 miniからiPhone 15 Pro MAX(221g、6.7インチ)に乗り換えたが、“拒絶反応”が出てしまった。
「友人からiPhone 14 Pro MAX(240g)より軽くなったiPhone 15 Pro MAXならいいのでは、とアドバイスされ、思い切って買い替えましたが、まるで外付けバッテリーパックを装着しているような重さに感じ、衝撃でした。片手で持つと手首を痛めてしまいそう。ネットで買わず、実際に手で持ってみてから買うべきでした。
想像以上に重く、スペックもiPhone 15 Pro MAXは私にはトゥーマッチ。画質のよさを実感する間もなく、出戻りを決意。世界が変わる以前の話でした(笑)。
iPhone 15 Pro MAXは親に買い取ってもらうことにして、iPhone 12 miniのバッテリーを交換することも考えましたが、結局iPhone 13 miniを買いました。なんとかminiの後継モデルが出てほしいです」(Bさん)
大型モデルならではの性能の高さより、コンパクトさへの愛着が強い人たち。そうした小型スマホファンが熱望するminiモデルが復活する日は来るのだろうか。(了)