病気の治療に関する費用は概ね医療費として認められる
医療費として認められる対象が幅広いという特徴もある。
「病気の治療に関する費用は概ね医療費として認められます。病院で支払った治療費などはもちろん、処方薬の費用や通院のための交通費なども対象になる。電車代、バス代だけでなく、場合によってはタクシー代も認められます。一方、予防接種や人間ドックなど予防目的だと認められにくい。ただし、人間ドックや健診で重大な疾病が見つかった場合は、それらの費用も医療費控除の対象です」(土屋氏)
自費の診療も控除対象になる可能性がある。
「歯のインプラント治療や目のレーシック手術も治療の一環なら控除対象になります。ただし、美容目的などの場合は対象外。控除できるのか判断が難しい場合は税務署の確定申告相談会などで尋ねることです」(同前)
今年も間もなく申告期間を迎えるので、迅速に検討を進めたい。
※週刊ポスト2024年1月26日号