ローソン(2651)
街中でも目にすることの多いコンビニエンスストアとして知られるローソンが1月12日に2024年2月期第3四半期の決算を発表し、前年対比で経常利益+43.9%となる大幅成長となった。また、通期の予想を売上、利益ともに上方修正し、配当の増額修正も発表している。
同社には、いくつかの事業セグメントがあり、まずは事業シェアが最大である「国内コンビニエンスストア事業」、そして、中国、タイ、フィリピン、米国ハワイ州でのローソンを展開する「海外事業」、成城石井を手がけている「成城石井事業」、ローソン店舗等でのコンサートチケット販売や、HMV店舗等での音楽、映像ソフトの販売を行う「エンタテインメント関連事業」、ローソン銀行を運営する「金融関連事業」といった領域に分かれている。
同社の業績を牽引しているのは、国内、海外のコンビニエンスストア事業の好調にある。コロナ禍中であった2020年9月に立ち上げた「大変革実行委員会」以来、店舗の理想形を追求し様々な取り組みが行われている。例えば、無印良品との提携や「ハッピー・ローソン・プロジェクト!(ハピろー!)」のマーケティング施策だ。
絶え間ない施策の結果、売上としては前期の過去最高をさらに更新することとなり、営業利益、経常利益は2017年以来の7期ぶり、純利益は2014年以来10期ぶりとなる過去最高益更新予想を出すまでに成長している。
株価水準としては2016年に到達した1万280円から見れば1月12日の終値で7393円と、最高値からまだ4分の3の水準であり、今後も上昇の期待が持てるだろう。