快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

【災害時に「車中泊」する際の注意点】「車内をフラットにする」「防寒グッズを備えておく」 降雪時にエンジンを掛けたままだと一酸化炭素中毒の危険も

通常24畳が4000円ほどで入手できるブルーシート。1枚あるだけでも車中泊ではアイデア次第で色々な使い方が

通常24畳が4000円ほどで入手できるブルーシート。1枚あるだけでも車中泊ではアイデア次第で色々な使い方が

緊急時になると「あれば良かった」と感じるガソリン携行缶。ホームセンターには5リッター(2500円ほど)から20リッター(3500円ほど)まで、各種揃えられていることが多い。必ず消防法適合品を購入したい

緊急時になると「あれば良かった」と感じるガソリン携行缶。ホームセンターには5リッター(2500円ほど)から20リッター(3500円ほど)まで、各種揃えられていることが多い。必ず消防法適合品を購入したい

シエンタのハイブリッドモデルのように「AC100V」のコンセントを備え、1500Wまで電力を使用できる場合がある。調理家電や、電気を使用する防寒具なども使用できる

シエンタのハイブリッドモデルのように「AC100V」のコンセントを備え、1500Wまで電力を使用できる場合がある。調理家電や、電気を使用する防寒具なども使用できる

防寒用のブランケット、雪や雨で頭を濡らさないためのキャップ、ゴム製の手袋などは車内に常備しておいたほうがよいものの一つ

防寒用のブランケット、雪や雨で頭を濡らさないためのキャップ、ゴム製の手袋などは車内に常備しておいたほうがよいものの一つ

避難時に水がなくとも10回分使用できる簡易トイレは1000円前後から

避難時に水がなくとも10回分使用できる簡易トイレは1000円前後から

 ここで紹介した用品や事例はあくまでも一例で、価格も大手ホームセンターの店頭価格です。またネット上には、車中泊のアイデアが多く発信されていますから参考にしてください。

安易に現地に向かうのは慎むべき

 ガソリン車などのエンジン車やBEV(電気自動車)は、各種インフラが復旧するまでは足として使うことに制限があります。同時に1月中旬においてもまだ2万人ほどの避難者がいて、現地では先行きがまだ見通せない状況です。本来ならばインフラの整った二次避難所への避難が体調を取り戻し、災害関連死を防ぐことにもなります。

 しかし、地方においては濃密なコミュニティや愛着のある土地から離れることが、むしろ体調を崩す要因になることもあり、簡単に割り切れるものではありません。まだまだ車中泊で頑張らざるを得ない方々は、体調に十分にご留意いただきたいと切に願うのみです。

 なお、連日の報道から被災地での人手不足に心を痛めている方々も多いと思います。しかし、ルートもまだ満足に復旧していませんし、ボランティアの受け入れ体制も十分に整っていない状況です。「安易に現地へ向かうこと」は厳に慎むべきです。当然ながら不慣れな人が現地で問題を起こしても、対応できませんし、それは迷惑なだけです。

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