家族に内緒でお金を稼げる“ステルス副業”にはどのようなものがあるのか。実際にやっている人や専門家の声から、こっそり稼げる副業の数々を紹介しよう。【前後編の前編】
今年4月、一般ドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」が条件つきで解禁される。これにより、空いた時間に“タクシードライバー”として副業を始める人が増えることが見込まれている。
働き方の多様化で副業を認める企業は年を追うごとに増え、“スキマ時間”で稼げる仕事も無数にあるにもかかわらず、簡単に始められない人もいる。都内在住の主婦Aさん(54才)がため息をつく。
「物価高や不況は相変わらずだし、何より少額でも自分の自由になるお金が欲しくて、私も働いてみたいと思ったんです。でも、夫は“お前は家事だけやっていればいい”と取り付く島もない。その一言にむかついて、モラハラ夫から自立するために、ある程度お金が貯まってから離婚届を突き付けようと決意しました。そのためにこっそり稼ぎたいのですが、そんな仕事があるんでしょうか……」
『無理せず毎月5万円! 超初心者でも稼げる在宅ワークの始め方』の著者・野川ともみさんは「あります」と断言する。
「私は以前、こっそり『オンライン秘書』をやっていました。中小企業や起業家さんのオンライン上の秘書として、問い合わせ対応やデータ入力、指示に沿って資料を作るのが主な作業。パソコンさえあれば在宅で仕事ができます。1週間のうち3日間だけ、1日3時間のみ働けるなどシフトに融通が利くのが利点でした。夫がいない時間限定で稼げますし、怪しまれても当時はPTAの仕事とごまかしていました。
バレない副業のポイントはスマホやパソコン1つでできるなど、移動が伴わずモノがかさばらない仕事を選ぶこと。反対に荷物が送られてきたり、初期投資で機材が必要な仕事は怪しまれやすいです」