夫は“趣味を楽しんでいるな”と思っている
Bさん(53才)は、実家が所有する山を有効活用している。
「カブトムシやクワガタを捕って販売し、1シーズンで30万円稼いだことも。ほかにもたけのこの無人販売やどんぐりを数百kg単位で動物園に卸したり、松茸を業者に売るなどしています。弟にも手伝ってもらって年に200万円ほど稼いでいますが、家族には内緒。夫は趣味の山歩きをしていると思っています」
趣味をステルス副業にしているのはCさん(63才)も同じ。家族が寝静まった後に洋服や着物のリメークをして月平均7万円ほど稼いでいる。
「ミシン作業は日中に終わらせ、夜は手作業で済むものを中心にやっています。夫は“趣味を楽しんでいるな”と思っていて、私がこっそりへそくりを貯めていることにはまったく気づいていません」
Cさんのように、日常生活の中でできることを副業にすれば夫には気づかれにくい。Dさん(55才)がやっている「治験」もその1つ。
「治験ばかり掲載しているサイトをチェックして、条件に合う案件に応募しています。例えば乾燥肌改善試験の場合、製品を1週間使用した後に検査を受けると、2万5000円ぐらいになる。それで去年は50万円ぐらい稼ぎました」
高額の報酬が見込める泊まりがけの治験はバレやすい。しかし、美容品やサプリメントが一時的に増えても副業だと疑われにくいので狙い目だという。