「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の組み合わせ
もちろん、ファンドのリターンはあくまで過去の実績であり、将来も同率が保証されるものではない。であれば、過去の実績より「この先どれだけ増えるか」という期待の大きさで選ぶ手もある。
新NISAには、年間120万円までの「つみたて投資枠」と、年間240万円までの「成長投資枠」がある。つみたて枠は金融庁の基準を満たした投信など280本(1月4日時点)に限定され、オルカンなどが含まれる一方、前述のNASDAQ100ファンドは含まれない。
「つみたて投資枠では、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)も注目です。米国株は割高感が強く、日経平均株価もバブル後高値更新が相次ぐが、TOPIX(東証株価指数)は出遅れていて割安感がある。連動するファンドのなかでもこの商品は管理費用が安い」(藤川氏)
すでにオルカンなどの積立投資を始めている人も、つみたて投資枠の銘柄変更は随時可能だ。
「現状の米国株の割高感を警戒してつみたて枠ではTOPIXを保有し、成長投資枠ではNASDAQ100を保有する組み合わせも有力な選択肢となります」(藤川氏)
成長投資枠は対象商品が多いので、より広い視野で投資先が選択できる。
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