エンタメ業界では、ソニーグループの快進撃も見逃せない。経済ジャーナリストの片山修氏が指摘する。
「ゲームや映画、音楽分野などのエンターテインメント関連事業が絶好調で、同3分野が連結営業利益の6割以上を占めます。のれん代を含めた無形資産は2023年9月末で3兆7848億円と10年前の約2.3倍まで成長して、エンタメで世界首位を狙える潜在力を秘めています」
ディズニー、ナイキを超えるポテンシャル
100年以上続く老舗企業である任天堂も堅調だ。同社は家庭用PCゲームのジャンルで時価総額世界5位(2023年)。前出・有森氏が指摘する。
「家庭用ゲーム機・ニンテンドースイッチの人気は高く、1月7日に米・CNBCが後継機の年内販売の可能性について報じると、同10日の東京株式市場では時価総額10兆円超えを達成した」
世界におけるキャラクターの総収益ランキングではポケットモンスター(ポケモン)がハローキティやくまのプーさん、ミッキーマウスなどを抑え、堂々の世界1位に輝く。
「ポケモンやスーパーマリオなどのキャラクター使用を通じてロイヤリティ収入を得るのが任天堂の収益の柱です。同社のライセンスビジネスは世界屈指の強さを誇り、今後もますます成長するでしょう」(同前)
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