中国の旧正月「春節」といえば、毎年、多くの人たちが帰省や旅行で移動することで知られる。今年は2月10日から17日までの8連休で、この時期を含めた前後40日間には、のべ90億人が移動する見込みだという。日本にも中国人観光客の姿が目立つなか、特定商品の買い占め・転売が問題視されることも増えている。
中国では数年前から「ダッフィー&フレンズ」のぬいぐるみが人気を博しており、1月には東京ディズニーシーで販売された限定グッズ目当ての中国人“転売ヤー”集団が、分業体制で商品を爆買いしていると報じられ、注目を集めた。それに対してオリエンタルランドは「1アイテム、1個ずつ」という制限を設けたことも発表している。
ダッフィーグッズを爆買いする転売ヤーの様子はTikTokなどでも多数シェアされている状況だが、こうした報道に対して、日本の大学や大学院で学んでいる中国人留学生はどのように感じているのか。
転売サイトで高額で売られる「ちいかわ」グッズ
「ダッフィーだけじゃない」と語るのは、都内の私立大学の大学院に通う中国人留学生の女性・Aさん(24歳)だ。
「ダッフィーを転売ヤーが購入するニュースは、同じ中国人としてちょっと恥ずかしい気持ちもありますが、逆に言えば日本の商品が人気ということでもあります。最近だとダッフィーだけでなく、中国では『ちいかわ』が大人気です。日本で売っているオリジナル商品が欲しいという人も多く、大量の『ちいかわ』グッズが高額で転売されていますよ。
私も友人に頼まれたので、昨年実家に帰った時にお土産で大量にグッズを持って帰りました。日本に住んでいる友人のなかには、大量購入して実家に郵送し、家族が転売している例もあります。仲介しているという感じなので、あまり転売が悪いというイメージはないですね。
ちなみに、2年前くらいまではポケモンのコダックというキャラクターが中国で人気化して、商品が買えないくらい注目されていました。また昨年はクレヨンしんちゃんのグッズも人気でした」(Aさん)