2020年代のアウトドアミックスファッションとの好相性
こうした「自然」なアクティビティは、最近のファッショントレンドとも相性がいいという。アパレル企業に勤務する女性・Bさん(30代)が語る。
「若者が『自然』に惹かれるのは、ファッショントレンドとしてアウトドアミックスが流行っていたのも背景にあると思います。少し前から90年代の服が流行っていましたが、そうすると“ゴアテックス”のように、スペックを表すようなキーワードに注目が集まるようになる。実際にゴアテックススニーカーを履く人も増えました。
また釣り用具を扱うアパレルブランドだったり、アノラックパーカーのようなアイテムも一般化しました。女子のあいだでも『ワークマン女子』が流行しましたよね。そこにストリート系をミックスさせるのが、今の大学生のファッションの定番になっています。女子学生もほとんどスニーカーですよね。言ってしまえば、そのまま山や川に行けるわけです(笑)。だから『#自然界隈』というのも、テック系ファッションのブームと相性がよかったんでしょう」(Bさん)
Z世代に浸透している「#自然界隈」。なかでもキャンプは、お金のない若者でも気軽に手を出しやすく、「エモい」趣味として注目されている。デジタルネイティブの彼らには、山や川などの自然に触れたいという欲求が広まっているのかもしれない。