ブラックフライデー、クリスマス、新春セール……。実店舗でもネットでも、いたるところで“セール”がひっきりなしに開催されている。昨今の物価高でお得感があるセールを楽しみにしている人が少なくない一方、セールに翻弄された結果、「もうセールでは買わない!」と決めた人までいるようだ。どんな理由からなのか。セールでの買い物で失敗したことがある人たちにその思いを聞いた。
値段の入り替わりに翻弄されるのが嫌
IT企業勤務の30代男性・Aさんは、実店舗でもネットでも「とにかくセールが気になってしまう」と苦笑する。
「最大○%オフ、在庫処分セールなどを見てしまうと、割引されているものの中から、何か自分に必要なものはないか探してしまいます。以前からほしかったものがあればラッキーですけど、そう都合の良いことってないですよね。結局、“あってもいい”みたいなものを探して買うみたいなことも多いです」
ネットではセール価格と通常価格の入れ替わりが激しいため、Aさんは「小さな後悔や悔しさを味わってきた」と嘆く。
「カートに入れて吟味していたら、いつの間にかセールが終わって元の値段に戻ってしまい、通常価格で買うことになったりするとへこみます。ほしいものがあって買ったら翌日にセールが始まっていたことも……。セール開始日が予告されていても、在庫がなくなりそうな時に買うか買わないか、駆け引きも面倒です。結局、割引に翻弄されたくないので、あえてセールをすべて無視することにしました。ほしい時にほしいものを買うのが一番です」(Aさん)