中小型株中心のラッセル2000にも要注目
ナスダック総合指数とナスダック100の比較から、中小型株の出遅れが目立つことが明らかになりました。
これを考えると、中小型株中心に構成されているラッセル2000指数にも注目しておく必要があると思います。
ラッセル2000はアメリカ株式市場の中小型株2000社をもとに構成されています。中小型株は地域経済や特定の産業セクターと密接に関連しているため、アメリカ経済全体の成長ポテンシャルを反映する重要な指標です。
小型株は、大型株と比較して先行性があるとされていますが、ラッセル2000指数の株価トレンドはいま、上昇トレンドに転換しつつあります。主要な移動平均線の向きが上昇に転じており、好調なアメリカ景気と金融政策の見通しを背景に、景気後退のリスクが低下していることを示す兆しともいえそうです。
今後のラッセル2000の動向は、米国経済全体の健全性を測る重要な指標になるかもしれません。
【プロフィール】
森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。1983年、埼玉県生まれ。元美容師。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている。著書に『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』(KADOKAWA)がある。YouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」やnote(https://note.com/morip)を日々更新中。