信越化学工業の主要株主は三菱グループの明治安田生命
今後の成長が期待されている業種にも多数の三菱関連企業が名前を連ねている。生成AIが本格化するなど人工知能関連の発展が確実視されるなか、それを支える「半導体」関連株は、まさに旬のジャンルと言える。
そんな半導体関連株のなかでも、投資家の注目を集めているのが、信越化学工業とルネサスエレクトロニクスだ。
三菱グループの明治安田生命が主要株主となっている信越化学は、半導体に欠かせないシリコンウエハーで世界最大手。ルネサスは車載向け半導体などで世界的競争力を持つ。
藤井氏も半導体の三菱関連株に注目していると話す。
「半導体を販売する協栄産業は、PBR(株価純資産倍率)が0.5倍前後と割安。上場会社はPBR1倍を目指すよう要請されており、積極的な株価上昇対策を打ってくる可能性が高い」
コンビニやファッション雑貨など、消費者に馴染み深い業種にも「三菱系優良銘柄」があるという。
「ローソンは三菱商事の子会社です。コンビニはすでに社会インフラと化しており、日常生活に欠かせません。また、オリジナルのスイーツ商品などは外国人客の人気も高く、思わぬところでインバウンド需要の取り込みに繋がっています。業績、配当共に安定しており、長期での株価上昇を見込むことができるでしょう」(藤井氏)
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