将来的に子供が住む予定がない不動産であれば、早期に売却したほうが手間が省けるという考え方だ。
「相続発生時に実家が売却済みであれば、登記の手間がなくなるだけでなく、現金化されていることで相続人同士での遺産配分が容易になります。
ただし、不動産は相続税評価額が低いので、売却して現金化すると相続税の負担が増すケースもあります。生前整理の前に、専門家に相続税の試算を頼むとよいでしょう」(野谷氏)
限られた時間を有効活用していくうえでは、検討に値する選択肢だ。
※週刊ポスト2024年2月9・16日号