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「まさか交換が2000円単位とは!」東京のパチンコユーザーが困惑する“余り玉”問題 4月に500円の「1g銀賞品」導入で解消へ

余り玉を何に交換するべきか…(イメージ)

余り玉を何に交換するべきか…(イメージ)

 パチンコ・パチスロで獲得した出玉を“換金”するには、パチンコ店で出玉を特殊景品と呼ばれる景品に交換し、それを店外にある景品交換所に買い取ってもらう「三店方式」が採用されている。特殊景品の買取価格は店舗や地域によって異なるが、「1000円単位」「500円単位」「200円単位」となっていることが多い。そんななか、2023年12月より東京都の多くのパチンコ店において、特殊景品の買取価格が改定され、換金できる最低単位が「2000円」となった。

 東京都での特殊景品の買取価格が改定された背景には、金相場の高騰がある。

 東京都のほぼすべてのパチンコ店においては、東京商業流通組合に加盟している卸売業者が特殊景品を卸し、同組合の買取部門である東京ユニオンサーキュレーション株式会社(TUC)が、特殊景品の買い取りを行っている。

 東京商業流通組合が扱う特殊景品は「金地金」、つまり実際に「金」を使用しており、その種類は「1g金賞品」「0.3g金賞品」「0.1g金賞品」の3種類。2023年12月5日までは、「1g金賞品」が9000円、「0.3g金賞品」が4000円、「0.1g金賞品」が1000円で買い取っていたが、金相場の高騰に伴い、その買取価格も改定された。その結果、2023年12月6日以降は、「0.3g金賞品」が6000円、「0.1g金賞品」が2000円で買い取られるようになった。また、パチンコ店の景品として提供できる物品の価格には上限があり、「1g金賞品」についてはその上限を超えてしまうということで多くのパチンコ店で取り扱いをやめている。

 都内のパチンコ店での特殊景品の最低買取価格が2000円となった状況について、パチンコ業界に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏はこう話す。

「金が値上がりしたことで特殊景品の価値も上がり、SNSでは特殊景品をTUCよりも高く買い取ろうとするアカウントもいくつかあったようです。TUCでの買取価格改定は必要な措置だったと言えるでしょう」

次のページ:東京のパチンコ店が抱えていた「余り玉問題」

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